雑感

エロゲや音楽も考察します。

天気の子

雰囲気を楽しむアニメ

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概要(ネタバレ注意)

田舎からの家出した高校生、帆高は初めての東京に世知辛い経験をするが、須賀という男に拾われオカルト記事の取材や執筆で住み込みで働く日々を送る。そんな中、かつて一飯之恩があった陽菜が風俗に堕とされそうとしていることを見かけ、拾った銃を発砲し助ける。陽菜は自分が天候を晴れにする能力があることを伝え、帆高と二人で晴れ女の商売を始める。商売は順調に進んだが、陽菜が能力を使うと自分の体に異変が起きることを知り、また帆高は銃器の発砲を理由として捜査される。二人と凪は逃亡するが、その過程で陽菜が雲の上に昇ってしまう。帆高は最初に陽菜が能力に目覚めた廃ビルで警察の阻止をふりきり、陽菜を助ける。陽菜が人柱になることで世界の雨続きの異常気象は終わったのだが、帆高は世界が雨続きでも陽菜を選んだ。帆高は逮捕され、保護観察期間の3年を経た後に陽菜に会う。海面が上昇し東京のほとんど沈んだ狂った世界で、二人で生きることを決意する。

☆×8

良い点

空の絵のリアルさは言うまでもない。廃ビル、風俗や銃など都会のアングラ感を示すアイテム。水没した東京や空に居る魚など美しいアイテム。

悪い点

主人公が不自然に大人である。凪は顕著である、がこれが今どきの小学生の現実なのかもしれない。水がバケツ降りすることの伏線は回収されていない(雨の代償?)、魚におそらく意味はない。 おそらくダークなテーマ、ストーリーなのに主人公たちが優しくて可愛いのでポップであるのだが、ダークな雰囲気を絵柄として書ききれてない、ギャップが少ない。作品も狂っていると言及しているがまぁいいでしょ、と結局有耶無耶にされている。 主人公の気持ちに迷いがなさすぎる。須賀が主人公に感情移入するのは一瞬だけである。

かぐや様は告らせたい

貴族の恋愛

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概要

将来を期待されたエリートたちが集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。 その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして半年が経っても告白することが出来ない。素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになり、権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”を繰り広げる。但し、連載が進むうちに“恋愛頭脳戦”描写および展開は減っていき、極度のツンデレ同士のギャグ色の濃いラブコメとなっている。作者の赤坂も、「正直『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はそろそろ外すべきではないだろうか」と公言している[3]。(wikipedia)

☆×8

感想

まず設定が良い。恋の駆け引きをただ漫画の主軸に添えることは陳腐になってしまうが、両者とも地位がとプライドがあって、素直になれなれず相手に告らせたいというユニークな設定がこの漫画の面白さを引き上げている。書記で場を和ませておいて、あとはイベントを発生させておけばそれだけで話になる。あとはちょっとずつ二人の関係を進めていくだけだ。ラブコメなんてものは両想いの二人がくっつきたいのに話の流れ上くっつけない、これを延々繰り返すだけで面白い。

悪かった点として白銀がかぐやと期末順位で5点差程度しかリードできていないが、この点数はもはやテストにおいて誤差だと思われることが挙げられる。かぐやは多芸で白銀は運動がからっきしなので、それを加味するとかぐやのほうが圧倒的に有能なキャラクターに見える。まぁかといってかぐやが中の上くらいの成績でも面白くないが。何かこのキャラには隙があったほうがいいような気がした。虫が嫌いとかベタなものから、子供っぽい可愛い人形が実は大好き、とか。と考えていればそういえば〇ん〇んで大爆笑するという子供っぽい点があった。この欠点は俺は萌えない。このエピソードはギャグ漫画としては面白かったが、恋愛漫画としてはかぐやに少し下品な一面を与える要因になってしまったと思う。

後から考えたが一応、白銀も釣り合ってるのかもしれない。行動と顔がイケメンだし。何よりかぐやが白銀を好きなのである。それでよい。と思う。

P.S 普通に誤読してたっぽいな、白銀が無芸なのは成長の余地を残しているからだった。

One Room 一話

構成じゃない。大事なのは雰囲気

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あらすじ

スマイラル・アニメーションが『枕男子』、『あにトレ』シリーズに続いて送る「バーチャル・アニメ」第3作[3]。視聴者を主人公に据え、『One Room』ではそれに恋する女子キャラクター3人が主人公の部屋を訪れるという設定、『Room Mate』では洋風マンションの管理人が3人の男性の店子を迎える設定、とそれぞれなっている。 作品の舞台は西武鉄道江古田駅をモチーフにした駅が登場することから練馬区旭ヶ丘である。また、西武鉄道の車両も第1話に登場している。

感想

☆×8

4分程度と短いアニメだが、逆にキャラが丁寧にかけるので良いと感じた。ストーリー自体はベタでシンプルなものだが、カメラワークやカントクの絵は可愛いを突き詰めたある種の理想解を感じた。 個人的には冒頭で汚かった最後の主人公の部屋が綺麗になってて違和感を感じたが、片付け頑張ったんだろうなということで納得。最初に芋大学生らしいエロ本や汚いYシャツをみせておいて、最後に綺麗な部屋を映すのは一種のギャップの作り方だと思った。

五等分の花嫁

紛れもない傑作

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評価

☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あらすじ

結婚式当日、式場の部屋で微睡んでいた新郎の上杉風太郎は妻と初めて出会ったときを思い出す。当時、高校2年生の風太郎は、成績優秀だが生家が借金を抱えており、貧乏生活を送っていた。ある日、風太郎は中野五月という転校生と知り合い、勉強を教えるよう乞われる。しかし風太郎はこれを断り、さらに放った一言が彼女の怒りを買ってしまう。その直後、風太郎は妹から「富豪の娘の家庭教師」というアルバイトの話を聞かされ、借金返済のためにその仕事を引き受ける。風太郎の仕事は、五月を含む五つ子姉妹に勉強を教え、全員を高校卒業まで導くというものだった。落第寸前の成績であるにもかかわらず勉強する意欲すら見せない5人に頭を抱える風太郎だったが、夏祭りなどを通して五つ子と交流する中で、はじめから比較的協力的だった四女・四葉に加え、三女・三玖と長女・一花の信頼を勝ち取ることに成功する。だが、次女・二乃と五女・五月の協力は得られないまま、風太郎が家庭教師に就いて初となる中間試験を迎える。テストの結果は前回より上昇していたものの、赤点は避けられなかったため、家庭教師を続ける条件として5人全員が赤点を回避することを課されていた風太郎は、5人にアドバイスを残し去ろうとする。しかし、それまでは非協力的だった二乃が風太郎を庇って嘘の報告を父親にしたことで、ひとまず家庭教師を続けられることになる。

感想

5等分の花嫁のどこがスゴイかというと、これが単に主人公がモテるだけのラブコメでないからである。ただ単に5人に愛される話だったらよくあるハーレム作品に成り下がっただろう。この作品の良い所は、勉強机に向かわせる過程で、5人の内面一つ一つの問題に立ち向かっているからである。家族の絆、自身の夢、隠している趣味など各人には問題が一つづつある。単に自身だけの問題ではなく、姉妹に対しての気持ちを考慮する必要が生じる。そこに葛藤が生じ、この作品独自のリアリティを与えている。月並みな例だが、たとえば主人公の気持ちについても、お互いに同じ人が好きだと知っている三玖と一花は互いに独り占めしたいと思いつつ姉妹のことを慮っている。他にも私が注目しているこの作品の良い所がある。それは優しさである。先の主人公の気持ちで、抜け駆けするのがよくあるラノベエロゲなのかもしれないが、この姉妹は互いに譲る気持ちがある。四葉とのデートでも、さりげなく姉妹のお土産を買ったり姉妹のことをよく考えているエピソードがある。

逆に悪いところはどこかというと、まず一つはどこかヤンキーっぽい文化が見え隠れするのが私は少し合わない。少年マガジンの読者層を狙ったのかもしれないが、お化け屋敷のときの友達、選ぶスポーツがスキーのくだり、主人公の不良っぽい父など合わない読者もいるかもしれない。だがその部分は合う人は合うと思うし、私も大抵の部分はこれは新鮮で楽しめた。もう一点挙げるとすればエロみに欠けているのかもしれない。しかしそれはこれから発揮されるのかもしれないし、そもそも私の脳がエロラブコメで毒されているだけかもしれないのであまり文句はあげないでおく。

個人的に好きだったキャラは四葉で、上目遣いのいたずらっぽい目線がグッドだった。かまととぶる例を見ても、この姉妹たち、絶対アホではないだろう。。 漫画読んでて七回ほどいいねぇと思わず叫んでしまった。それくらい良かった。

slay the spire

ドミニオンローグライク

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評価

☆☆☆☆☆☆☆☆

全体的な感想

slay the spireはオタクが大好きなゲームジャンルであるローグライクとカードゲームを合体させたゲームである。強敵を倒し良いレリーフやカードを集め、アップグレードを行い強くなるRPG的な要素を含みつつ、デッキ圧縮の概念まで踏襲したドミニオン風カードゲームの要素楽しめるゲームであった。

カードのバランスは非常に良かったと言える。まだすべてのカードをプレイしているわけではないので今後のプレイ(あれば)にも期待したい。 ちゃんと考えるとコンボが機能するのも良かった。

自分のプレイについて

初期キャラで3階層目までプレイした。途中運よく悪魔化や攻撃無効化などのカードを手に入れたので2プレイ目にもかかわらず三階層を踏破できた。 途中攻撃力無効化のカードと最大HPを半分にすることのハイリスクハイリターンのトレードオフは興奮した。結果的に選択が良かった。

物足りなかった点

マップ移動が簡素でつまらなかった。洋紙の上を進んでいくだけ。洞窟とか都市の概念があるなら俯瞰図くらい欲しいのだが。ランス01のようにフィールドマップをカードにすると楽しいかもしれない。

意外とボリュームは少なかったように思える。3~4階層で終わりというのはpixel dungeonなどのローグライクと比較して物足りない。